東京に住んでいるとなかなか自然にふれあう経験ができませんよね。
でも、先日、八王子に牧場があって美味しい牛乳やヨーグルトを飲んだり食べたり、乳搾り等の体験ができると聞いたので家族で遊びに行ってきました。
今回は、東京八王子にある磯沼ミルクファームでのふれあい体験や、絶品のヨーグルトやアイスクリームのことを中心にお話しします。
東京にある牧場で牛乳が飲めるのは?
東京には牧場なんて無いよね~、と期待していなかったのですが、個人経営の磯沼ミルクファームが八王子市にあると教えてもらいました。
磯沼ミルクファームの行き方と駐車場について
磯沼ミルクファームは八王子市の、京王高尾線「山田」駅から徒歩10分程度のところにある小さな牧場です。
「世界で一番小さなヨーグルト工房」というキャッチコピーを売りにしていることもあり、牧場としては小さい方なのでしょうけど、約90頭の牛は一頭一頭大事に育てられて、美味しい牛乳を出せるよう健康面にとても神経細やかな取り組みをしています。
さて、磯沼ミルクファームの場所はこちらです。
住所:東京都八王子市小比企町1625
電話番号:042-637-6086
今回は車で行ったのですが、車で行く場合はナビを「磯沼ミルクファーム」という名前か、住所、電話番号を登録すれば設定できます。
ただ、我が家のナビでは、横浜方面から国道16号線を進み、北野街道片倉町交差点を左折して約1.6km進んだところまでは良かったのですが、この最後の地点で後に車をどこに入れたら良いのか分かりにくかったです。
ナビではこちらの交差点のところは出るのですが、交差点のところから数メートル離れた場所にバス停「中小比企」があり、その間の電柱の上に小さな看板があるので、その細い道路を入っていきます。
入ると駐車場があるのですが、4台しか駐車できず、そこが駄目な場合にはスタッフに声をかけて・・・となっていましたが、実際には声を掛ける前にスタッフが気付いてくれて奥の方へ案内して駐車していたようです。(スタッフの皆さん、細やかな配慮ができているな~、という印象でした。)
そして、牧場を見たところ、確かに私が今まで行った中ではかなり小さい牧場だと感じましたが、行ったのが日曜日のお昼過ぎということで、毎週日曜日午後に開催している乳搾り体験のイベントに合わせて大勢の人が見学に来ており賑わっていました。
東京の牧場での乳搾り体験について
磯沼ミルクファームでは毎週日曜日午後1時から乳搾り体験を行っています。この日は予約をしていなくても受け付けしてもらえましたが、定員になると駄目なので、事前に行くと決めていたら電話で予約をしていく方が良いですね。(乳搾り体験は定員が30名となっていましたが、付き添いの大人も含めると、もっと大人数いました。)
そして、受付でどのくらい時間がかかるかを聞いたところ、約1時間と言われたのですが、実際には1時間半かかりました。
単に乳搾り体験が出来るだけでなく、磯沼ミルクファームにはどんな牛がいるのか、どのように牛を育てているか、どのような特長があるのか、磯沼ミルクファームならではの飼育方法などの説明もあり、磯沼さんの牛や自然に対する愛情をすごく感じるとともに、小さい子供も飽きずに楽しく学べる内容です。
乳搾り体験では、最初に牧場の説明があり、その後に乳搾りをどんな風に行うかの説明があります。両手の使い方を丁寧に説明してくれて、その場で実際に練習した後に数名ずつ体験という流れです。
うちの子供もやってみました。
牛は体温が人間よりも2~3度高いので、絞った牛乳も温かいのですね。
以前別の牧場で乳搾り体験をした時にはズラーッと行列で絞って、流れ作業のような感じでしたが、今回は磯沼さんが隣で1人1人丁寧に説明してくれて体験できたので、短時間とはいえ、じっくり体験させてもらった、という感じでした。
そして、その後に搾りたての牛乳の試飲をさせてもらいました。
牧場の牛乳は普通の牛乳と全然違うのですが、今回は良い育て方をしている牛たちの牛乳なので、甘味が半端じゃない!
冷えているし濃厚で、牛乳嫌いのウチの子供も感激してゴクゴク飲んでしまいました。
そして、全員終了後に牧場全体を見学させてもらいました。
今回はタイミング良く、3日前に産まれたという仔牛がいました。写真右側が3日前に生まれた仔ですが、しっかり歩いています。動物って成長が早いですよね!
ここで普通なら「仔牛が可愛いねえ」だけで終わるのですが、磯沼ミルクファームの特長は、ここで様々な学びがあることですね。
乳牛の育て方についても簡単な説明をしてくれて、その都度「へぇ~」と驚くようなことばかりでした。
「牛はお母さん牛でなく、人間か育てる」とか「1回に1.8Lの牛乳を飲ませることからはじめる」「4ヶ月で離乳する」など、牛と接する機会がないと考えないようなことばかりでしたが、こういうのを聞くと、「夏休みの自由研究にすごく良さそう!」と思いますね。
そして、その後に急な坂道を上がり、放牧場を見ました。
磯沼ミルクファームでは現在5種類の牛を飼っていて、もうすぐ6種類目もくるとか。
牛の種類といえば代表的なのがホルスタイン、ジャージーですが、それ以外にもブラウンスイス、エアーシャー、ガンジーという種類がいました。そして、もうすぐ来るのがミルキングショートホーンだそうです。
→牛の種類
下の写真がガンジー種だそうです。
放牧場には入れないので外から眺めるだけの見学でしたが、なぜ牛が干し草のところに寝転んでいるのか、というと、干し草には心を落ち着かせる作用があるので気持ち良く眠れるし、体内の水分調整が出来るという心身両方に良い作用があるからだとか。
そして、下の牛舎へ戻る途中で牛の傍に寄るチャンスがあり、葉っぱをあげて牛に親しんだりしました。
牛舎では改めて牛や牛舎の説明と、磯沼ミルクファームの特長について説明してくれました。
ここでも葉っぱや干し草を牛にあげながら、ふれあう体験ができます。牛は上の歯がないので葉っぱをあげても噛まれる心配がないのですって!
ところで、磯沼ミルクファームの最大の特長は、 カカオ殻やコーヒー皮、豆、粉等を使っていることです。
下の写真がカカオ殻です。すごい量ですよね。
手に取ってみると、
チョコレートの香りがプーンと漂ってきます。これを嗅いでいるとチョコレートを食べたくなりますよw
そのカカオ殻があるため、糞の臭いが酷くないし、堆肥がすごい上質で雑菌が少ないのです。
毎朝これらの粉を1000kg以上撒いているそうで、スタッフの皆さんは朝早くから大変だなあと思いますが、こういう手間をかけるからこそ美味しい牛乳になるし、様々な美味しい乳製品が売られているのだと納得しました。
八王子の牧場のヨーグルトといえば?
磯沼ミルクファームのキャッチコピーは「世界一小さなヨーグルト工房」ですが、牛乳も美味しいけど、ヨーグルトを牧場内で作っているというのも大きな特長です。牧場というとアイスクリームやソフトクリームが売りのところが多いのですが、こちらでは、ヨーグルトなんですよね。
ソフトクリームはこの牧場内では販売しておらず、八王子駅前に直営店があり、そちらでの販売だけだとか。
カップのアイスクリームは販売していたので、ヨーグルトと一緒に買って食べてみました。
カップのアイスクリームはいくつか種類がありましたが、今回はプレミアムジャージー310円を買いました。
ヨーグルトは500ml入りの、ジャージーヨーグルトオールスターを買いました。840円!高いですよね・・・。
でも、もう一ランク上にはプレミアムジャージーヨーグルトという商品があり(1,100円)、ヨーグルトのパッケージには、搾った牛さんの名前がしっかり印字されているそうです。今回のは下の写真を見ると、ラベル下の方に「かあさん牛はオールスターズ」と書かれている通り、いろんな牛さんの牛乳を使っているようです。
磯沼さんのお話しでは、良い状態の牛から搾った牛乳で作るヨーグルトなので乳酸菌もかなり豊富だそうで、外部機関の測定で、賞味期限近づくにつれて乳酸菌が増えていったという結果が出たそうです。こんな話を聞くと、体に良さそうだなあと思いますよね。
中身はすごく濃厚なヨーグルトで、二層になっています。表面が黄色がかっており、ヨーグルトにしては硬そうです。
上の濃い部分はクリームチーズにそっくりな味で、想像通りの濃い味!
下は柔らかい層で白色でした。二層状態で、上下が明らかに違っていて、これが大きな特長だそうです。
ヨーグルトにしては高いけど、質や美味しさを考えたら納得いく金額と感じました。うちの子供はすっかり気に入ってしまい、また磯沼ミルクファームにヨーグルトを買いに行きたい、と話しています。
さいごに
磯沼ミルクファームは東京都内で牧場体験できる貴重な場所で、しかも、様々な工夫を凝らしているので夏休みの自由研究課題として選んでも、様々な角度からの取り組みが出来ると思います。
しかし1つ惜しいなあ、と思ったのが、牛にハエが多くついていたり、乳搾り体験の説明時に大き目の足長ハチが寄ってきて見学している人が避けていたりしてことです。虫嫌いな人だとちょっと怖いと感じることがあるかもしれません。特にうちの子供は虫がかなり苦手なため、蜂がブーンと飛んでいただけで慌てて逃げていったりして、落ち着かなかった時間もありました。
まあ、蜂についてはスタッフも蜂が寄っていった時に少し避けていたので、やっぱり「怖いものは、皆怖い」のだろうと思いました。
磯沼ミルクファームのHPはこちらです。
→磯沼ミルクファーム
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