名古屋銘菓の1つに、ういろうがあります。
名古屋ういろうはいくつか有名な店があるのですが、その中でも青柳総本家の青柳ういろうは非常に有名と聞いていたので、今回名古屋に行った際に買って、食べてみました。
ただ、ういろうをお土産として選ぶ際には注意しなければならないこともあるので、その点を含めてお話しします。
名古屋の青柳ういろうを食べてみました
名古屋の青柳総本家で作るういろうは、「国産の米粉で作る」というのが大きな特徴です。
ういろうは、名古屋以外にも小田原、京都、滋賀、伊勢、山口等が有名ですが、その中で伊勢は小麦粉をベースに、山口はわらび粉をベースにしており、それ以外の地域では米粉をベースにしている、という話です。
ただ、同じ名古屋であっても、絶対に米粉というのでなく、小麦粉をベースに作るお店もあるようです。
ですが、今回ご紹介する青柳総本家では「国産の米粉」で作ることにこだわっており、そうすると、もっちりとした、優しい食感が出るのだとか。
青柳ういろうは、「上品な甘さ」が売りです。
裏を返すと、「甘さが少し控えめ」で、素材本来の良さを生かした味になっているのでしょう。
青柳ういろう、今回買ったのはこちらの商品です。
1箱15個入りで税込1620円。(1個50g)
味は4種類あり、
さくら・抹茶・しろ・上がり(こし餡入り)
この4種類が入っています。
青柳では、大きいういろうもあるのですが、お土産には一口ういろうがおすすめです。
賞味期限が一口ういろうの場合は製造日から20日、大きいういろうの場合は製造日から30日となっており、大きいういろうの方が長持ちなのですが、ういろうは開封すると傷みやすいし早めに食べる方が良いのですよね。でも、大きいういろうを少人数の家庭で食べる場合は、何日もかかってしまうので、味が落ちてしまうし傷みも心配。
だから、そういう心配をしないためにも、やっぱり一口ういろうがおすすめなんです。
とはいえ、一口ういろうだから賞味期限までは絶対に味が落ちないか、というとそうではなく、やはり製造日から日数が経過するにつれて、もちもち感が減ってきます。
日にちが経つと、作りたてのもちっとした食感がなくなります。
生麩も日にちが経つと封を切っていなくいても固くなりますが、あの感じです。
青柳一口ういろうは、こんなパッケージに入っています。
矢印が二ヶ所あり、
キレイに切って引っ張れば、
このように、簡単にキレイなまま手でパクッと食べられます。
でも、うっかり一ヶ所しか矢印を切らないと、
最初はいいのですが、最後が
嗚〜呼orz
となってしまうので、パッケージに書かれていることを守って二ヶ所切り取らなきゃいけないなあと反省しました。
まあ、パッケージにくっ付いてしまったのは、モチモチ感が強力ということで、ういろうが美味しいせいだし、しかたありませんね(⌒-⌒; )
名古屋土産にういろうを選ぶ際の注意点とは?
ういろうをお土産に考える場合、以下の2つに注意した方が良いです。
(1)賞味期限内であっても早めに食べる方が美味しい
(2)実は「ういろうは嫌い」という人もいる!
一口ういろうの場合は製造日から20日以内、となっており、真空パックの個包装なので安心なイメージがしますが、それでも製造から日数が経過するともちもち感が減ってきます。
また、常温保存が原則ですが、冷蔵庫で長時間保存すると固くなるという特性もあります。(夏は食べる直前に1時間程度冷蔵庫に入れる方が美味しいですし、冬で固くなった場合はフィルムのまま約20分茹でて冷水で冷ます方が軟らかさが復活します。)
ですが、やっぱり早めに食べた方が良いので、少人数の家へのお土産だったら、あまり個数の多くない箱がおすすめです。
また、ういろうが嫌いという人も案外少なくないんですね。特に名古屋のういろう、というと、「まずい」というイメージを抱く人もいるのです。この、「まずい」というのは本当でしょうか。次に、その話をします。
名古屋ういろうが まずいって本当なの?
「美味しい」か「まずい」か、というのは、単なる個人の嗜好に過ぎません。
ただ、ういろうの性質上、意見が真っ二つに割れやすいことは否定できません。
名古屋のういろう、というよりも、「ういろう」そのものが嫌いという人はいます。
話をいろいろ聞いてみると、形が羊羹と同じ四角だからなのか、羊羹の「締まりのある質感」「ハッキリした甘さ」を無意識で比較してしまう傾向があり、羊羹に比べて「メリハリがない」「のっぺらぼう」と感じてしまうようです。
でも、ういろう好きな人にとっては、「ぷりっ、もっちりとした食感」「甘さ控えめ」「どっしりしてない」というのが魅力的なんですよね。それに、洋菓子よりもカロリーが低くてお菓子の部類にしてはヘルシーだし。
チャキチャキの江戸っ子、はっきりした物が好き、という人にとっては中途半端だから嫌、と感じられるかもしれませんが、「すあまと羊羹の中間」的な性質なので、すあまが好きなら、ういろうもすき、という人が多いです。
ちなみに、名古屋のういろうは美味しくないけど山口のういろうは美味しい、という意見も多いのですが、山口のういろうは、サイズが小さく、ワラビ粉がベースなのであまり癖がなく、さっぱりとした印象です。名古屋のういろうとは全く別物と考えた方が良いです。
ういろうの保存について
ういろうは新鮮なうちに食べた方が良いのですが、どうしても賞味期限内に食べきれない場合、冷凍保存という方法もあります。
ただし、急速冷凍(-18度以下)できる性能の良い冷凍庫で密閉状態で一気に冷やすべきでしょう。(完全に冷やし固まる前に冷凍庫の扉を開けてしまうと庫内温度が上昇してしまうため、解凍時に硬い部分が出来る可能性があります。)
というのも、水分が多く含まれている食品を冷凍すると、解凍時に味が落ちてしまうのです。
ういろうにも当然水分が含まれているので一度冷凍して解凍する場合の味の低下は避けられません。(ただ、メーカーによって水分含有量が異なるので、味の低下率も異なると思われます。)
さいごに
名古屋の青柳ういろうは洋菓子よりも低カロリーだし、甘さ控えめでもちもちっとした食感がすごく美味しいので名古屋土産としては非常におすすめなのですが、ういろうは好き嫌いが極端に分かれているため、相手の好みが分からない場合には、避けた方が無難かもしれません。
とはいえ、私個人としては、青柳ういろうを食べてみて、味、もちもちっとした食感、食べやすくしたパッケージの工夫等をチェックして、ぜひお土産に持っていきたい銘菓だなと感じたものです。
「すあま」が好きな人なら大丈夫だと思うので、もし買う場合は事前に「ういろう」が好きか、知らない場合は「すあま」が好きかなどを確認しておくと安心だと思いますよ。
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