北海道土産で有名なお菓子の1つに、「よいとまけ」というお菓子があります。
今回、我が家で北海道に行ってきたのですが、美味しいと評判だったので実際に買って食べてみました。
ただ、「食べにくい」という噂も聞いていたので、実際はどうなのか、よいとまけの食べ方やコツも含めてお話しします。
よいとまけとは?
「よいとまけ」って聞き慣れない人が多いでしょうけど、実は掛け声なのです。
どんな時に掛ける言葉かというと、よいとまけは北海道苫小牧のお菓子なのですが、苫小牧には製紙工場があり、原料のパルプ材の丸太を積み下ろしする際に「よーいとまけ」という掛け声を出していたのですね。
そして、銘菓「よいとまけ」の形も、切り倒した丸太がモチーフになったロールケーキなのです。
また、もう1つ特徴的なのが、ハスカップのジャムを使っていることです。ハスカップは元々苫小牧市を中心にある勇払原野(ゆうふつげんや)に自生していた植物だったのですが、工業の発達やハスカップの人気上昇とともに入手が難しくなったため、栽培する方向になりました。
ということで、「よいとまけ」は「ハスカップジャム味のロールケーキ」です。
よいとまけって食べにくいの?
「よいとまけは食べにくい」という話をちらほら耳にしていたのですが、よく聞いてみると、改良前の話であり今は問題ないのだとか。
というのも、よいとまけはロールケーキの形をしたお菓子なのですが、中だけでなく外側にもハスカップのジャムがついていて、ベタベタするためにオブラートで包んでベタつき防止をしているのです。
でも、長いロールケーキを切り分けようとすると、そのオブラートが邪魔になります。でも、オブラートを剥がして切り分けようとすると、オブラートがきれいに剥がれないし、切る際に手がベタベタになってしまいます。
なので、発売当初から食べにくいという評判があったのですが、製造会社の三星では「苫小牧の丸太」という形にこだわり、そのまま発売継続されていきました。
ですが、2009年になって7等分に切ったタイプが発売され、その後元の食べにくいタイプが発売中止となりました。(食べにくいタイプが好みという人もいることから「復刻版」も一時期限定で発売されたようです。)
よいとまけの食べ方は?実際に食べて感じたこと。
よいとまけは、この箱に入っています。
箱の中も厳重です(意外と日持ちするので脱酸素剤などが入って厳重なラッピングですね)。
白文字なので目立たないのですが、大きな文字で「オブラートは、そのままお召し上がりいただけます」と書いてあります。これが無いと、開けた時に「オブラートってどうするの?」と迷うので、とても分かりやすいですね。
そして、ビニールを外すと、ハスカップの甘酸っぱい香りが漂います。表面についたハスカップの実も美味しそうですね。
7等分に分かれているので取り分けやすいハズ・・・でしたが、意外と、この切れ目をきれいに分けるのも気を遣う作業でした。下の写真のように、ハスカップジャムがパッケージに残ってしまいましたorz
まあ、食べる1カット側の見た目はきれいなので、良いですかね・・・。
確かに切り込みはきれいに入っているとはいえ、ハスカップジャムの粘りが強すぎるのでしょうね。また、オブラートも意外と強そうでしたし。この状態を手で取り分けるのは拙いし、フォークやナイフで切り込みにスーッと入れようとしても切りづらいのです。
まあ、昔の一切切り込み無しに比べれば遥かに分けやすいとは思うのですが。それでも、大変だなあと感じました。
よいとまけの賞味期限について
ちなみに、よいとまけの賞味期限は製造日から35日です。とはいえ、早めに食べる方が食べやすいのではないかと思いました。
というのも、我が家では他のお土産も沢山買っていたため、賞味期限の短い物から食べることにしていて、よいとまけは賞味期限ギリギリで食べたのです。で、味覚は期限内なので問題ない。でも、後から思ったのが、ベタベタ感が作りたてと賞味期限ギリギリでは結構違うのではないか、ということです。
よいとまけは、ハスカップジャムが外側にあり、更にそれを保護する目的でオブラートで包んでありますよね。で、そうすると、ジャムとオブラートが接しているため、少しずつその箇所の状態は変わっていくはずです。早めに食べる場合はオブラートがまだしっとりし過ぎないけれど、賞味期限ギリギリで食べる場合はオブラートに湿気がついていき、ベタベタになり、切り分けるのがきれいに出来ないとか、食感が違うのではないかなあと思います。(実際に食べ比べていないので正確な情報ではありません。あくまでも私の個人的な推測です。)
我が家では賞味期限間際に食べたため、オブラートがかなりハスカップにべったりついてしまっていたのですよね。
さいごに
「よいとまけ」は北海道苫小牧にある株式会社三星が、こだわりぬいた自信作のお菓子です。個包装でないのでちょっとしたお土産にはしにくいのですが、ありきたりでない北海道のお菓子をお土産にと考えるのであれば、すごくおすすめですよ。ハスカップを食べたことのない人でも、甘酸っぱいお菓子が好きなら喜んでもらえる味なので、候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。
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