寝たきり介護を自宅で行う際に必要なものと実際に購入したもの

介護


家族が突然寝たきりになると大変ですよね。
我が家でも義父がそうなってしまい、短期間、介護を自宅で行うことになりました。

今まで自分が介護を行うとは全然考えていなかったので、必要なもの、必要なことが全く分かっておらず、1つ1つ失敗を繰り返しながらの介護生活でした。

今回は、反省の意味も込めて、備忘録として介護を行う際に大変だったことをお話しします。

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寝たきり介護を自宅で行うには?

寝たきり老人の介護には、様々な道具や環境が必要だとは思っていましたが、一番最初の関門が、自宅の階数ですね。

我が家は賃貸マンションの2階ですが、低層3階建てなのでエレベーターがありません。
そこで、2階まで義父をどのように連れていくかというのが問題でした。

当初は夫が義父を背負っていけば良い、と楽観的だったのですが、いざ背負おうとしたところ、重たくて背負うことが出来なかったのです。
夫は体重90kg超、身長187cmの巨漢です。力自慢を自負するくらいだったのですが、年齢50歳で体力もそろそろ落ちてきています。そして、義父は体重80kg超、身長170cm超。重いのです・・・。

夫もまさか自分が親を背負うことができずに相当ショックを受けたようです。
でも、それよりも、義父を2階に上げることが出来なかったらどうしよう・・・と家族全員真っ青になってしまいました。

真冬の寒さの中、車から義父を下して階段のところまで連れていき、家族で両脇を支えて連れていこうとしたら、義父の腕が抜けそうになり痛いし、家族全員その時点で腰が痛くなり、頓挫しました。

そして、次に考えたのが、どこに連絡して介助を助けてもらえるかということです。

通りかかった同じマンションの女性に、

「119番して、どこか助けてもらえるところの連絡先を教えてもらう方が良いのではないか」

とアドバイスを受けたのですが、救急車を呼ぶつもりではないのに、こういう用件で連絡して良いのかという不安もあり、止めました。
で、代わりに連絡したのが市役所でした。そこで地域包括センターの連絡先を教えてもらい、連絡しました。

すると、年末の休業期間に入っていたのですが、対応してくれることになりました。

ただ、真冬の寒い時期の夜にずっと外で待っているのは非常に厳しく、全身を毛布で包んでいたのですが、いつ助けがくるのか分からない状態で心配しておりました。

そこに、天の助けが!

いつも配達してくれる宅急便のお兄さんが我が家に荷物を届けてくれたのです。そこで、事情を話したところ、

「自分が背負って運びますよ!」

ですって!

いや、体重80kgくらいあるんですけど・・・。と話したのですが、

「いつも洗濯機とか平気で運んでますし。人1人くらい、どうってことないですよ~。」

と強い言葉が返ってきました。
そして、実際に、軽々と背負って、階段を上って玄関先まで運んでくれたのです。

宅急便屋さんは身長170cm程度と小柄だったけど、普段の業務で相当鍛えられているんですね。その雄姿にびっくりするとともに、有難くて涙が出そうになりました。


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寝たきり介護に必要なもの

寝たきり老人の介護だと、様々な物が必要になってくるようです。
当初考えて用意したのはおむつ、シート関係でした。

防水シーツ(100cm×200cm)

最初に購入したのが、アマゾン通販のこちらの商品です。

2枚入りでお得でした。このシーツは四隅にゴムがあり、布団に引っ掛けて使うことができるので使いやすかったです。

その後汚してしまったため、もう1枚追加購入しました。

こちらはイトーヨーカドーの介護用品コーナーでしたが、金額が3,240円・・・。

すごく高かったです。介護に詳しい店員さんに色々アドバイスを貰えるので助かった部分もあるけど、ネット購入と異なり値引きがないようで、色々高い買い物になってしまうのが欠点ですね。(というか、アマゾンが安すぎたのかもしれません。)

どちらの防水シーツも生地は非常にしっかりしていて、裏の防水面も丈夫そうでした。
ただ、洗濯機で洗濯した際に、防水面があるせいか、脱水がやりにくく、6分間の脱水でも水がびしゃびしゃ状態ののまま残っていました。ですから、脱水時にきちんと水が抜けたかどうかチェックした方が良いですね。

使い捨てシーツ

使い捨てシーツにはサイズがいくつかあるのですが、よく販売されているのが約60×約90cmのようです。

なので、この大きさを買ったのですが、実際に使ってみると、下側の両面テープは面積が狭いため、簡単に剥がれてしまうのですね。そして、寝たきり状態だと、動けないとはいえ寝返りのような感じで少しずつ移動してしまうため、シートも引き摺られて、気が付くと布団の外に放り出されていました。(我が家の場合は、義父が無意識で近くに置いてある物を引っ張ってしまうため、シートも引っ張ってしまうのではないかと推測しています。)
なので、この大きさは使いづらいと感じました。

そこで次に、布団に巻き込める大きいサイズを購入してきました。

中を開けると、

白い部分が高分子吸収体の付いている部分です。

裏面の中央にミシン目があり、そこをきれいに切っていくと広がります。この広がった部分を布団の下に入れると安定します。

ただ、高分子吸収体は布団の幅よりも狭かったのです。まあ、左右両側はビニールなので、何かあっても汚れを防げるし、問題はなさそうだと判断しました。
実際、使い勝手はこちらの方がすごく良かったです。

ストロー付カップ

これは介護の定番かもしれませんが、寝たきり状態だと必須ですね。
ストローがかなり柔らかく曲がるので、腕のコントロールが効かない義父も持って口に運びやすいし重宝しました。

耐熱温度が150度(本体)、140度(フタ)なので電子レンジにも使えるかと期待していたのですが、残念ながらこれはNGでした。

おむつ消臭袋

介護おむつが必要な場合、消臭袋は必須アイテムです。市販ではいくつかあるのですが、やっぱりBOSSが一番のおすすめです。
他のメーカーの消臭袋は、ニオイで誤魔化すタイプですが、このBOSSは臭いを外に漏らさない、気密性の高いビニールなのです。だから、数日間そのまま放置しても、袋をぎゅっと縛っておけば絶対に臭わない!赤ちゃんのおむつなら、新聞紙で丸めて~、とか、他の消臭袋でも大丈夫かとは思うのですが、お年寄りのおむつは特大だし、臭いも強いので大変です。だから、出費が多いのは難ですが、BOSSを使う方が家族が笑顔で介護できると思います。

その他、おむつ関係についてはこちらの記事をご覧ください。
介護おむつを嫌がる場合の対策で手袋やパジャマを試してみた!
介護おむつの選び方とあて方店員のアドバイスは?サイズLとLL比較

今回の介護は年末年始の1週間だけなので、大掛かりな道具などは購入しませんでしたが、本格的に長期的に自宅で介護するのであれば以下のようなベッドが必要だと痛感しました。

・・・というのも、寝たきりで体が重いと、体を起こしてあげるのも大変なのですよね。

可動式のベッドがあれば寝たきりの人でも体を起こして自分で食べることができるのですが、我が家には無かったので、寝た状態のまま、口に運んであげるしか方法がありませんでした。

あとは、体を動かすのにも、以下のような道具があれば楽だったようです。

さいごに

寝たきりの介護は大変なのだろうとは想像していましたが、実際にやってみると想像を絶する大変さでした。
我が家の場合は1週間で終了しましたが、ずっと自宅で介護する場合はデイサービスなどを使って、負担を軽減していかないと大変だと思います。

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