介護おむつの選び方や、あて方をご存知ですか。
ドラッグストアの介護用品コーナーに行くと、様々な種類があって迷いますよね。でも、自分が使ったことないものだから、何を基準に選ぶかなんて見当つかなくて当然なのです。また、あて方だって、やってみないと分からないものです。
我が家でも昨年末に突然介護をすることになってしまったのですが、最初はサイズのLとLLで悩みました。
ですが、その後介護用品コーナーの店員さんと話していて、それ以外にも色々注意すべきことがあるのだと知りました。
今回は、店員さんにアドバイスを受けたことも含めて我が家の介護経験で気づいた介護おむつの選び方についてお話ししていきます。
介護おむつの選び方って?
介護おむつは、
(1)介護される側がどんな状態かによって、2つのタイプ(パンツ型とテープ型)を選び、
(2)サイズ(S,M,L,LL)を選ぶ
ということになります。
そして我が家で最初に近所のドラッグストアで選んだのは、
・寝たきり状態→テープ型
・サイズ→身長170cm超、体重80kg超、肩幅ガッチリ胸厚タイプ)なのでヒップ回りLLだろう(推測)
ということで、単純にテープタイプのおむつLLサイズを購入してきました。
(パンツタイプはウエストサイズで判断し、テープタイプはヒップ回りサイズでサイズを判断します。)
おむつには、パンツタイプとテープタイプの2種類がありますが、うちの義父のように寝たきり状態の場合はテープタイプを選びます。寝たきり状態の場合、パンツタイプだと履かせるのが難しいのですよね。
特に老人介護だと、体重が重いため、脚をあげさせたり体勢を仰向け、横向きなどに移動させながら交換しなければならず大変なのです。だから、交換しやすいものを選ばなければなりません。やってみて、体の重さと自分の非力さを痛感しました(泣)
でも、デパート介護用品コーナーの店員さんに現状を伝えたところ、
「パッドを使用しないとおむつかぶれも出てくるかもしれません・・・。
それに、経済的にも、パッドを使う方が安く済みますよ。」
と言われてしまったのですね。
ちなみに、
購入したパッドはこちらです。
また、男性の場合は、「嫌がらなければ」が前提だけど、小さいパッドで包んでしまえば、そこだけ濡れて交換すれば良いのでラクだし、そうでなくても、パッドをおむつの上に重ねることで、テープおむつでなくパッドだけを交換するため安上がりになるとのこと。また、無意識でおむつを外してしまう場合でも、パットだけを引き抜いて済ませる可能性が高いので、おむつはそのまま残り、その後汚れても何とかなる、という話でした。
・・・そうなんです。
最初に介護用品コーナーへ行った時に、いくつか種類があるのだなあとは思ったけど、選び方が分からなかったんですよね。
下の写真のように重ねるなんて、想像できなかったのです。(パッドって何に使うのかなあ?単独じゃ使えないし、布パンツがどこかの店に売っていて、それにつけて使うのかな?としか想像できていませんでした。)
ということで、店員さんのアドバイスもあり、その後はパッドとおむつを併用するようになりました。
また、おむつかぶれについては、おむつを外してしまう原因に、おむつのウエスト部分が当たっていると蒸れたり痒みが出て、引っ掻いてしまうのではないか、とのことでした。
言われてみると、確かにひっかき傷が多いなあと思っていたのですよね・・・。
なので、パッドを当てればその部分が少しマシになるだろう、ということと、それでもかゆい部分は、乾燥も原因かもしれないのでニベア等の保湿クリームを塗れば良いでしょう、と言われました。
介護おむつのあて方のポイントは?
パッドを使う場合、難しいのがおむつのあて方ですが、デパートの介護コーナーの店員さんが詳しく教えてくれました。
ポイントとしては、以下のことが挙げられます。
(1)ギャザーを立てて、パッドをおむつのギャザーに挟まるようにする
パッドは中におむつの中に入れて使うのですが、特に裏側にテープがついている訳ではないので、ずれやすいのですよね。それを固定するのが、パッドとおむつの吸収面両脇についている、立体ギャザーです。この左右の1cm程度のヒラヒラを立てて、おむつのヒラヒラギャザーに入るようにすると動きにくくなります。
(2)パッドを尿の出る箇所に当てる
パッドは尿を吸い取る役目を果たすため、男性なら前側に広い面がくるように、女性の場合は逆にという配置になります。パッドとおむつ両方を使うため、用足し後にパッドだけの汚れで済めば、パッド交換のみとなり経済的です。
(3)隙間を作らない
テープ型の場合は留めるテープの箇所が4か所ありますが、下の左右2ヶ所を先に固定してから上の左右2ヶ所を固定します。
なので、多少おむつサイズが合わなくても、このテープの位置を調整することで、隙間を作らずにフィットさせることができます。
介護オムツのサイズLとLLの比較
介護することになった義父は身長170cm超で体重80kg超、上半身がガッチリした体型です。
そのため、おむつも当然LLだろうと考えていました。
そして購入したのがこちらです。
このLLサイズはドラッグストアにありました。
でも、その後足りなくなってから再度買いに行ったところ、在庫切れでした。そして、あちこちのドラッグストアを回ったのですが、どこも在庫がないのですよね。Lならあるのに。もしかしたら、LLサイズは滅多に使われないサイズなのかもしれません。
そして、迷いに迷ったのですが、Lを購入することにしました。こちらの商品です。
で、大きさ比べをしたみたところ・・・。
LとLLのサイズは殆ど変わりないことに気付きました。
記載されているサイズ比較表を確認すると、
Lサイズ→ヒップサイズ81~128cm
LLサイズ→ヒップサイズ81~141cm
となっていて、殆ど変わりないのですよね。義父の場合は上半身がガッチリしているけど、太っていないので下半身はさほど大きくなくて大丈夫だったようです。LLだと、かなり太もも部分に余裕あったので、Lでもちょうど良かったのです。
袋から取り出した状態だと、2種類並べてみても、全然違いがありません。(紫がLL、緑がLです。)
前面テープ周辺も、そんなに違いがないし。
ただ、後ろ側だけ若干LLの方が大きい印象でした。
ちなみに、ライフリーのこのシリーズは、S、M、L、LLの4サイズありますが、どれも排尿量4回分(150ml×4=600ml)となっています。
また、おむつサイズは基本的にちょうど良いサイズにしていないと横漏れする可能性もあるようです。ただ、最初からジャストフィットしない可能性もありますよね。我が家でも義父はLLサイズの時に少々緩かったのですが、テープ留めの部分で斜め向きにしたところ、余った部分を解消できて、ちょうど良くなりました。
さいごに
介護を始めたばかりだと、おむつの選び方やあて方など、知らないことばかりだし大変ですよね。
今回の記事が参考になれば幸いです。
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